※この投稿はTORRAS社より製品提供を受けた上で作成しています。
TORRAS社は、Apple社のiPhoneシリーズやGoogle社のPixelシリーズなどのスマホケースやフィルム、充電器、その他家電製品を開発・製造・販売する中国深圳市のメーカーです。日本支社もあり、故障等の製品に関するサポートは日本語で受けることができるようです。
私の場合、スマートフォンはGoogle社のPixelシリーズを長らく使用し続けており、この記事を執筆(2025年8月上旬)時点で愛用しているPixel 9 Proのスマホケースとして、以下のTORRAS社製のものを使用しています。背面のゼンマイ式のマグネットがスマホスタンドかつスマホリングとして機能し、ケースとしてもスマートフォン本体を傷や衝撃からしっかりと守ってくれるため、買って良かったと思っています。
最近も夏の暑さ対策として、以下のTORRAS社製のネッククーラーを購入し、その旨を私のXで投稿していたところでした。
北海道の場合、札幌市内の地下鉄や地方の宿泊施設などでは冷房が無く、そのようなところでは湿度が高くてムワっとしているのですが、その中でこのネッククーラーの冷却プレートやファンからの風を体に当てることで、体感する暑さを和らげることができるため、こちらも買って良かったと思っています。
その中、TORRAS社から巻き取り式充電器のレビュー依頼を受けました。上記の通り、普段から使用している製品のメーカーであるということ、私自身巻き取り式充電器を使用したことが無かったということもあり、興味が湧いたため、依頼を受けることにしました。
1.製品について

まずこのような”巻き取り式ケーブルを本体に内蔵した充電器”について私が思うことは、”巻き取り式ケーブルが断線したら使いものにならなくなる“ということです。巻き取り式ケーブルに加えて、別途ケーブルを繋ぐためのUSBポートが搭載されており、そちらからも充電することができますが、その方法がメインになる場合、ACアダプタとケーブルを合わせて使用する運用と変わりません。巻き取り式ケーブルが使えなくなれば、使い続けることは無いでしょう。そのため、以前から”巻き取り式充電器”というものがあることは知っていましたが、その点が気になり、手を出すことができていませんでした。
今回紹介するTORRAS社製の巻き取り式充電器である「FlexLine 40/67W」の場合、10年間使用することを想定した20,000回の引張テスト、および15,000回の屈曲テストに合格しており、”巻き取り式ケーブルが断線して使いものにならなくなる”ということはほぼ無さそうです。ただこのような耐久テストは他社製品でも実施されており、明記されていることが多いですが、自分ではテストできないため、”実際どうなんだろう?”と思いますが、TORRAS社からは以下のような資料動画も提供していただき、どのようにテストされているのかがわかったため、その耐久性についてより信じることができました。万が一故障しても、3年間の保証があるため、さらに安心できます。
■ケーブルについて
USB-Cの巻き取り式ケーブルが1本内蔵されています。iPhone15以降のiPhoneシリーズやMacBookシリーズ、Nintendo Switchシリーズなどを充電することができます。巻き取り式ケーブルの長さは、引っ張った際に鳴る”カチッ”という音に合わせて段階的に調整できます。もう一度引っ張ると本体内に戻すことができ、最後まで引っ張り切る必要はありません。ケーブルを引っ張ったり、戻したりする動作はスムーズに行えますが、一気にケーブルが本体内に戻るため、本体とケーブルのアダプタ部分が衝突して傷が付きそうであるため、私の場合、ケーブルを抑えながらゆっくりと戻すようにしています。
■搭載ポートについて

USB-Cポートが一つ搭載されています。これにより、別途USB-Cケーブルを使用することで、巻き取り式ケーブルと合わせて二つの機器を同時に充電することができます。同時充電の場合、それぞれのケーブル・ポートは以下のような出力電力になります。
【40Wモデルの場合】
巻き取り式ケーブル/USB-Cポート:20W/20W
【67Wモデルの場合】
巻き取り式ケーブル/USB-Cポート: 45W/20W
私が使用しているノートPCの場合、充電しながら使用し続けるためには、39W以上の給電が必要であるため、ノートPCを使用する場合は、同時充電する際にも安定して給電するために、67Wモデルを使用しています。一方でスマートフォンやスマートウォッチなどの比較的出力電力が必要無い機器を充電する場合は、サイズがコンパクトな40Wモデルを使用しています。
■サイズ・重量について

【40Wモデルの場合】
本体:52×65×38(mm)、123(g)
ケーブル長:0.68(m)
【67Wモデルの場合】
本体:58×73×34(mm)、153(g)
ケーブル長:1(m)
40Wモデルと67Wモデルでは、最長辺の長さが10mm程度異なり、40Wモデルの方が丸まって収まっている印象です。重量は30g異なる程度であり、私が実際に持ってみた限り、大きな差があるようには思えませんでした。ケーブル長は0.32mの差があり、40Wモデルの0.68mでは、どのような位置にコンセントがあるかわからない外出先での使用に不安があります。67Wモデルの1mもやや不安ですが、長いに越したことは無いです。これを踏まえ、上記の出力電力のことも考慮し、私の場合は67Wモデルを選択して使用することが多く、40Wモデルは限定的な使用になっています。
■デザインについて
全体的に光沢感のある素材が使われています。巻き取り式ケーブルのアダプタ部分も光沢のあるメタル仕様であり、傷が付いて目立たないかが不安です。個人的にはマットな質感の素材の方が高級感があり、好みです。
■カラーバリエーションについて
【40Wモデルの場合】
ホワイト/デザートチタニウム
【67Wモデルの場合】
ホワイト
40Wモデルのみ淡いピンク色がありますが、それ以外はホワイトのみであり、カラーバリエーションは少ない印象です。個人的にはスマートフォンや充電器などをブラックで統一しているため、ブラックも追加されると嬉しいです。
■価格
【40Wモデルの場合】
定価:6,999円
【67Wモデルの場合】
定価:8,599円
USB PD充電に対応し、巻き取り式のケーブルが内蔵されていることを考えると、相応の価格であると思います。40Wモデルと67Wモデルで1,600円の価格差がありますが、上記のような出力電力、ケーブル長の優位性があることを踏まえると、その価格差も相応であると思いますし、67Wモデルを購入することをオススメします。また下記にリンクを貼っておきますが、いずれもAmazonなどでセールの対象になっていることが多いため、そのタイミングで購入することをオススメします!
2.ACアダプタ&ケーブル使用との比較

今回TORRAS社から巻き取り式充電器のレビュー依頼を受けるまでは、以下のAnker社製のACアダプタとケーブルをそれぞれ用意して使用していました。
そこで上記を合わせて使用した場合と、TORRAS社製の巻き取り式充電器を使用した場合を比較しながら、メリット・デメリットについてまとめて紹介します。
■メリット1:持ち物をコンパクトにできる
ACアダプタとケーブルを合わせて使用するよりも、巻き取り式充電器の方が、用意するケーブルの数を減らしつつ、サイズもコンパクトにできます。そのため、出張や旅行などで持ち運ぶ際の負担を減らすことができます。
■メリット2:ケーブルをまとめる手間が減る
ACアダプタとケーブルが分かれていると、使用後にケーブルをまとめてクリップなどで留める必要がありますが、巻き取り式ケーブルの場合、引っ張るだけで自動的に本体内に収納することができ、手間が少ないです。
■デメリット1:USBポート数が減る
「Anker Prime Wall Charger 67W」の場合、USB-Cポートが二つ、USB-Aポートが一つ搭載されており、同時に三つの機器を充電することができます。一方で「TORRAS FlexLine 67W」の場合、巻き取り式ケーブルの他にUSB-Cポートが一つのみであるため、同時に充電できる機器は二つまでであり、1台少ないです。ただし私の場合、「Anker Prime Wall Charger 67W」のUSB-Aポートも使用すると出力電力が小さくなるため、USB-Cポート二つによる計2台の同時充電しかしていなかったため、特に気にならないです。
■デメリット2:有線によるデータ転送ができなくなる
巻き取り式充電器のみを使用する場合、ケーブルを取り外すことができないため、PCやスマートフォンなどの機器同士を繋いでデータ転送することができません。ただ私の場合、機器同士のデータ共有はクラウド上で行うことが多いため、この点もあまり気にならないです。
■デメリット3:ケーブル長が短くなる
「Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル 1.8m」はその名通り、ケーブル長が1.8mもあるため、外出先のどのようなコンセントに繋いでも、距離的に困ることはありませんでした。一方で「TORRAS FlexLine 67W」の巻き取り式ケーブルは1mであるため、距離的に足りなくなる不安があります。
■デメリット4:カラーバリエーションが少ない
「Anker Prime Wall Charger 67W」と「Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル 1.8m」はともにホワイトとブラックのカラーがありますが、「TORRAS FlexLine 67W」はホワイトしかありません。
上記のメリット・デメリットの数だけで判断すると、ACアダプタとケーブルを合わせて使用する方が良いと思うかもしれませんが、どちらかの一方の選択肢を取るのではなく、「TORRAS FlexLine 67W」と「Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル 1.8m」を合わせて使用することで、メリットが最大になると思います。巻き取り式充電器を使用することで、ケーブル1本分を削減して持ち物をコンパクトにしつつ、別途ケーブルも1本持参することで、巻き取り式ケーブルでは対応できないコンセントとの距離問題やデータ転送にも対応できるようになります。私の場合、外出時にはこの組み合わせで持ち運ぶことが多くなりました。
3.他社の巻き取り式充電器との比較

巻き取り式充電器+別途1本ケーブルが私の中の最適解になりそうです。それでは他社の巻き取り式充電器と比較した場合、どうなるのか。今回、以下のUGREEN社製の巻き取り式充電器も入手しましたので、これらを比較してみます。
UGREEN社はTORRAS社と同じく充電器などを開発・製造・販売する中国深圳市のメーカー で、 日本支社もあります。私の場合、USB変換アダプタなどを普段から使用しており、馴染みがあるメーカーです。
TORRAS社製とUGREEN社製でポート数・同時充電出力電力 ・サイズ・重量・カラーバリエーション・価格・耐久テスト・保証期間を比較した一覧は以下の通りです。
| 製品名 | TORRAS FlexLine 40W | TORRAS FlexLine 67W | UGREEN Nexcode 45W | UGREEN Nexcode 65W |
| ポート数 | USB-C×1 | USB-C×1 、USB-A×1 | ||
| 同時充電出力電力 | 巻き取り式ケーブル/USB-Cポート:20W/20W | 巻き取り式ケーブル/USB-Cポート: 45W/20W | 巻き取り式ケーブル/USB-Cポート: 30W/15W 巻き取り式ケーブル/USB-Aポート: 30W/15W USB-Cポート/USB-Aポート: 7.5W/7.5W 巻き取り式ケーブル/USB-Cポート/USB-Aポート : 30W/7.5W/7.5W | 巻き取り式ケーブル/USB-Cポート: 45W/20W 巻き取り式ケーブル/USB-Aポート: 45W/18W USB-Cポート/USB-Aポート: 7.5W/7.5W 巻き取り式ケーブル/USB-Cポート/USB-Aポート : 45W/7.5W/7.5W |
| サイズ・重量 | 本体:52×65×38(mm)、ケーブル長:0.68(m) 、123(g) | 本体:58×73×34(mm)、ケーブル長:1(m) 、153(g) | 本体:53×53×50.4(mm)、ケーブル長:0.69(m) 、190(g) | 本体:53×50.4×50.9(mm)、ケーブル長:0.69(m) 、200(g) |
| カラーバリエーション | ホワイト/デザートチタニウム | ホワイト | ブラック | ブラック |
| 価格 | 定価:6,999円 | 定価:8,599円 | 定価:4,580円 | 定価:5,980円 |
| 耐久テスト | 引張テスト25,000回 、屈曲テスト10,000回に合格 | 引張テスト25,000回 、屈曲テスト10,000回に合格 | ||
| 保証期間 | 3年 | 2年 | ||
次にUGREEN社製の巻き取り式充電器を使用した場合と、TORRAS社製の巻き取り式充電器を使用した場合を比較しながら、メリット・デメリットについてまとめて紹介します。
■メリット1:巻き取り式ケーブルが長い
「TORRAS FlexLine 67W」の場合、ケーブル長が1mであり、「UGREEN Nexcode 65W」と比較しても0.31m長いため、コンセントに届かない可能性が低いです。
■メリット2:保証期間が長い
TORRAS社製の場合、UGREEN社製よりも保証期間が1年長く、”ケーブルが断線したら使いものにならなくなる” 巻き取り式充電器の場合、保証期間が長い方が安心して使用することができます。
■メリット3:コンセントで干渉しづらい

TORRAS社製の場合、厚さが薄い直方体であるため、コンセント同士が横向きに隣り合っていても、隣のプラグと干渉せず接続しやすいです。一方でUGREEN社製の場合、3辺とも長さが同じくらいの立方体であるため、比較して干渉しやすそうです。
■デメリット1:光沢感のある素材
UGREEN社製の場合、マットな質感のブラックで高級感がありますが、TORRAS社製の場合、光沢感があるホワイトであるため、比較すると安っぽく見えるかもしれません。
■デメリット2:価格が高い
TORRAS社製の場合、 最大出力電力が低い40Wモデルでも定価が6,999円であり、UGREEN社製の最大出力電力が高い65Wモデルの定価よりも高いです。
上記の比較結果から、TORRAS社製の巻き取り式充電器の方が価格が高いことがわかりますが、その分巻き取り式ケーブルの長さがあり、 かつ保証期間が長いため、その価格差は相応であると思います。この二つの優位性がある限り、他社で新たな巻き取り式充電器が登場しても、私の場合、TORRAS社製をメインとして使用し続けると思います。
4.まとめ
今回、TORRAS社製の巻き取り式充電器である「FlexLine 40/67W」について、ACアダプタとケーブルを合わせて使用する場合や、UGREEN社製の巻き取り充電器と比較しながら紹介しました。その結果、「TORRAS FlexLine 67W」と別途1本ケーブルを合わせて使用することが、持ち物をコンパクトにしつつ、利便性も確保できる現状の最適解であると私は思います(巻き取り式充電器にモバイルバッテリー 機能も搭載されたら、より持ち物をコンパクトにできるため良いと思います)。
下記にリンクを貼っておきますので、良い製品と思えたら、是非こちらからご購入してください!
