iitala(イッタラ)社は磁器やガラス製品を生産・販売するフィンランドのメーカーです。
カラーバリエーションが豊富な食器やグラス、フラワーベースなどの製品を数多く取り扱っており、いずれもシンプルなデザインであるため、その中に一つだけ貼られた”iitala”の赤いロゴのシールが象徴的になっています(近年製造されたモデルからは貼られなくなったとのことなので、貼られたモデルが欲しい方は早めに入手することをオススメします)。
iitala社が取り扱っている製品を生み出した代表的な人物として、カイ・フランクとアルヴァ・アアルトの2名が挙げられます。
カイ・フランクは「フィンランドデザインの良心」と呼ばれるフィンランド人デザイナーです。それまでの食器やグラスといったテーブルウェアは、上流階級の間では美しく装飾されたものが使用されていましたが、一般市民の間では質の低いものが使用されていました。そこで工場で量産でき、かつ実用的なテーブルウェアをデザインすることで、どのような人でも手頃な価格で質の高い食器やグラスを購入できるようにしました。
アルヴァ・アアルトは「近代建築の巨匠」と呼ばれるフィンランド人建築家です。建築のトータルデザインのために、建築物だけではなく、建物の中で使用される様々なインテリアデザインも行っており、その中にはガラス製品もあり、iitala社から生産・販売されています(妻であるアイノ・アアルトがデザインしたグラスもiitala社から生産・販売されています)。
今回はこの2名が生み出した3つのiitala社製品をオススメとして選出し、私が実際に使用した体験談も踏まえながら、紹介します。
1.Teema ティーマ
ティーマシリーズは、1952年にカイ・フランクによって生み出された食器です。底が深い“ボウル”シリーズと浅い“プレート”シリーズに分かれています。カイ・フランクの「必要な装飾は色だけ」という言葉の通り、いずれも底面に”iitala”の文字が目立たないように印されている(および外面に”iitala”の赤いロゴのシールが貼られている)のみで、それ以外の装飾は無く、全体的にシンプルな印象を受けるデザインです。
電子レンジやオーブン、食洗機にも対応しているなど機能的な面もあり、デザインだけではない機能美を有しています。
上下から見ると正円であり、横から見ると直線的な台形になっています。誤差無く形作られているため、複数個所有していても、綺麗に積み重ねて保管できます。またお椀のようにカーブしていないため、食洗機に入れて並べた際に洗浄噴水が届きやすく、かつ磁器で重量があるため、水の勢いで位置がずれにくく、汚れが落ちやすいです。
カラーバリエーションが豊富であり、ホワイトやブラックなどのモノトーンに加え、ブルーやイエローなどのビビッドな色も展開されています。私の場合、シンプルなデザインに一番合いそうなホワイトで全て統一して集めています。
またサイズ展開も豊富で、”ボウル”シリーズの場合、スープなどを入れるのに適したφ15cmやパスタなどを入れるのに適した大判のφ21cmがあり、私の場合、どちらも愛用しています。”プレート”シリーズの場合、複数の副菜を盛り付けるのに適した食洗機にギリギリ収まるφ23cmやちょっとした盛り付け用のφ17cmを愛用しており、他にもφ21cmやφ26cmなどのサイズもあります。これらに加えて大きな丼ぶりのような“ボウル 1.65L”も愛用しています。



以下の投稿でも別途紹介していますので、是非ご覧ください!
2.Kartio カルティオ
カルティオシリーズは、ティーマシリーズと同じくカイ・フランクによって1958年に生み出されたグラスです。容量約210mlの”タンブラー”と約400mlの”ハイボール”の2つのサイズに分かれています。いずれも底面に”KAJ FRANCK IITTALA”の文字が目立たないように刻印されている(および外面に”iitala”の赤いロゴのシールが貼られている)のみで、それ以外の装飾はありません。
電子レンジやオーブンには非対応ですが、食洗機に対応しています。
カラーバリエーションが豊富であり、レッドやブルー、グリーンなどのカラーガラスで展開されています。私の場合、フィンランドの独立100周年を記念して作られたウルトラマリンブルーの”ハイボール”を愛用しています。
グラスとしての使用はもちろんですが、私の場合、小物入れとして使用しています。色鮮やかなガラスが空間のアクセントカラーとして存在してくれるため、グラスとして使用する時のみ表に出すのではなく、常に目にする所に飾りながら使用しています。

以下の投稿でも別途紹介していますので、是非ご覧ください!
3.アルヴァ・アアルト コレクション ベース
アルヴァ・アアルト コレクションはその名の通り、1936年にアルヴァ・アアルトによって生み出されたフラワーベースです。高さが16.0cmや22.0cm、25.1cmのように段階的に異なるモデルで展開されており、私の場合は22.0cmモデルを購入しました。このシリーズのモデルの中でも縦長の方で、ドライリーフなどを入れて飾りやすいです。
いずれも湖や白樺の断面などをイメージした有機的な形状をしており、その形状はサイズによって異なります。またカラーバリエーションも豊富で、カイ・フランクのカルティオシリーズと同じようなカラーガラスで展開されています。私の場合、ウルトラマリンブルーを選びました。フラワーベースですが、オブジェとしても飾れるような美しいデザインになっています。

まとめ
iitala社のオススメ製品として、カイ・フランクのティーマシリーズとカルティオシリーズ、アルヴァ・アアルト コレクションのベースを紹介しました。
下記にも私が実際に購入したリンクを貼っておきますので、是非こちらからご購入してください!


